INTERVIEW
お客様インタビュー
株式会社読売大阪プリントメディア
大阪工場
制作部 保守グループ 次長
田中 茂樹様
予防保全サービスは安定稼働を
維持するのに必要不可欠です
INTERVIEW
株式会社読売大阪プリントメディア
大阪工場
制作部 保守グループ 次長
田中 茂樹様
予防保全サービスは安定稼働を
維持するのに必要不可欠です
私が所属している制作部保守グループは、高速輪転機など新聞印刷に関する生産機器全ての保守・保全が主な職務です。また、現場からの要望でタッチパネルやプログラムの改造を行い、機能の改善を図る時もあります。これらの業務以外にも機器の延命に関する予算の作成・管理という重要な業務もありますので、日々普段と異なる動きがないか監視し、印刷効率が最適となるように意識しています。読者に決まった時間に新聞を届けることが最大の使命ですので、トラブルが発生した際に的確かつ早急に対応することを常に心がけています。
保守グループは私を含めて7名で構成されており、朝刊を印刷する夜間も対応できるようローテーションを組んでいます。メーカーとの会話で技術的な話題が多く出てきますので、グループのメンバー全員がスキルアップするために日々、知識の習得に取り組んでいます。
トラブルが発生しても、長時間の稼働停止を防止できた時はやりがいを感じます。とはいえ、トラブルを未然に防ぐことが、安定稼働の維持にとって不可欠と考えていますので、稼働停止に繋がる予兆を発見し、対処できた時は何よりの達成感を感じます。メンバーは20代から50代と若手からベテランの幅広い年齢構成ですが、年齢を問わず個々の個性と技量を大事にしています。過去の事例を参照するだけでは限界があるため、様々な意見を聞くようにしています。その中から新しい発想が出てくる環境には私自身、非常に魅力を感じています。
以前、朝刊準備中に電気トラブルが発生したことがありました。メーカーの対処法を試みても復旧には至らず焦りを覚えましたが、心を落ち着かせて要因と思われる箇所を一つひとつ検証した結果、トラブルが解消され、無事に朝刊が稼働した時はほっとしました。この時は原因を事前に予見することは難しく、ミスをカバーしうる技量と判断の重要性を強く実感しました。この件で、問題にすぐに対処することはもちろんですが、トラブルを未然に防ぐことこそが最も重要であると感じました。
機器自体を更新する機会はそうありませんので、保守グループでは安定稼働を維持するために、会社の経営方針に即した費用対効果をチーム内で検証し、的確な部品の選定に取り組んでいます。私自身の目標は、技術者としてのスキルアップと、若手が働きやすい環境づくりで、日々、それに取り組んでいます。
部品の状態は外観だけでは判断できないこともありますので、御社のデータ化による劣化判断サービスは非常に助かっています。劣化度合いが数値化されることで予防保全が必要な機械かどうかを明確に判断できますし、日々の保全と組み合わせればより効率的です。
また、ハンダ処理一つとっても対応が丁寧で安心できます。
読売新聞大阪本社制作局の生産統括部から紹介してもらいました。営業担当の方の基板の技術的な説明に好印象を持ち、試しに修理に出してみようという流れになりました。結果は修理の内容も申し分なく、それからは何度もリピートさせていただいています。
生産中止により修理対応を受け付けていない機器もあり、非常に困っていました。
機器の更新には多大な費用がかかりますし、特殊なユニットであれば更新自体が難しいこともありますので、積年の課題でした。
以前は突発的なトラブルが多かったのですが、予防保全の実施後はほとんど無くなったことです。特にシーケンサ関係は原因究明に時間がかかることが多い上、焼き付いて機器自体が使用不可になってしまうという怖さがありましたが、今は劣化している部品があらかじめ分かっているため事前に対処できますし、それにより、機器の停止時間も減少していると感じています。
どの修理業務にも同じことが言えるかと思いますが、〝処置の精度〟を重要視しています。単に部品を交換するだけではなく、例えばハンダの処置ひとつでも機器の動作に影響を及ぼすことがありますので、確実な処置は必要不可欠と考えています。
十数年前までは機器の更新が主流でしたが、近年は出来る限り長く使う方向に変化してきています。これはコスト削減が図れることに加え、現場の立場から言うと現存する機器を安定的に稼働させることに集中できるという恩恵もあり、必然の流れと考えています。
正直に言うと、以前はサービスの中身が見えないために『コストが高い』というイメージがありました。しかし、実際にお付き合いをさせていただくと、営業マンは親切で対応も素早く、機器の更新と比較すれば、コストに十分に見合っているのではないでしょうか。